〇 一般的な一括発注方式
日本では、工事の全てを 建設会社や 住宅メーカーなどの施工会社が 一括して請け負う契約方式が一般的です。
この方式では 工事の全て 建設資材の調達 工事中の様々なリスクを含め
元請施工会社が請け負うため 責任の所在が明確で 建て主の負担リスクは小さくてすみます。
しかし 実際に工事をするのは 下請け 或いは更にその下請け(孫請け)の職人が行いますが それぞれの職人は 仕事に対する責任を 元請けに対して負うため 建築主に対しての責任の認識は希薄に成勝ちです。
また 工事の予算配分は施工会社主導で行われるため 実際にかかる工事の費用 資材の費用の実態は 建築主は知ることが出来ません。
施工会社が契約した金額と 実際にかかる費用の差が 施工会社の利益になります。
通常 契約金額の30~50%相当といわれています。
〇 CM 分離発注
建設会社や住宅メーカーには工事を頼みません。
建築主は 実際に工事をする大工さんや水道屋さんに直接工事を頼みます。
材木や建材は 建築主が材木屋さんや サッシ屋さんから直接購入します。
だから 建築主が支払う建設費用は 職人さんが実際ににかかる工事費用 実際にかかる材料費以外に 無駄なものはありません。
実際に支払う工事費は 建物の品質 建物の材質に そのまま反映されます。
お金をかけたくない・・・ でも いい家はほしい。
無理なローンは組みたくない。
ローンを抱えても 生活には余裕を持っていたい。
本物の材料で家を造りたいが お金はあまりかけられない。
このような方のご要望に 分離発注方式で 家造りを支援します。
当事務所では CM方式を取り入れ 分離発注で工事を行うことで 建築主主導でもって工事の予算配分を行い 建築コストの透明化をはかります。
また 実際に工事を行う職人(専門施工者)に直接工事を請け負わすことより建築主 工事に対する責任意識を明確に持たせ 品質の高い建物を造ります。
〇建築主による直営工事です。
例えるなら、工務店の社長が自分の家を建てるようなものです。
私たちは、本来の設計・監理という業務とともに、建築主に代わって、大さんや左官屋さんなどの専門工事業者の手配、材木や設備機器などの部資材の発注を行います。
専門工事業者への直接発注・材料資材会社から材料を直接購入をするこで 不必要な下請けマージンや流通中間マージンを省き 価格の透明化とともにコストも抑えることが出来ます。
工事が始まれば 工務店や住宅メーカーの現場監督のような仕事になりますが 大きな違いは、彼らは自分の 会社の利益を追求する立場ですが、私たちは建築主の利益を追求する立場で工事管理、予算管理、品質管理を行い、建物の計画から完成までの業務をおこないます。
この方式では 工務店や住宅メーカーが 事故や施工ミスによる不具合などのリスクを負って建物を請け負う(そのリスク分の金額を想定して請け負い工事費に上乗せされています。)のと同じく、この方式では建築主が、直接それらに対してリスクを負うことになります。
これらのリスクを最大限軽減するため 設計者・施工者は 各種の保険をかけて対応しています。